一般通念として、日本のベンチャー企業は、失敗するリスクを恐れずに挑戦するべきと唱えられておりますが、未だに日本社会は安定志向であり、事業撤退もしくは廃業の経験を価値のあるものとして捉える考え方が浸透していません。
経営者は、経営経験が不十分のなか、資金が枯渇するリスクにさらされ、結果として、事業を継続できなくなる状況に対する不安を常に抱えています。
一方、経験が少ないなかで起業・就業する大学発ベンチャー企業の経営者・従業員に対して、廃業・倒産のリスクまで考慮したサポートはまだまだ不足しています。
このような社会構造の下で、ベンチャー企業は、この不確実性にどのように立ち向かい、どのように外部からの支援を仰ぐべきなのでしょうか。
関西イノベーションイニシアティブ (KSII) では、複数の専門家と議論しながら、ベンチャー企業が掲げる課題を整理し、その解決方法を調査しています。
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起業・開業支援、および大学・橋渡し機関への実装に関する調査
本調査は、大阪公立大学 大学院都市経営研究科 都市経営専攻 小関珠音 教授のご協力のもと、経済産業省 産学融合拠点創出事業(産学融合先導モデル拠点創出プログラム)により関西イノベーションイニシアティブが実施しています。
本調査の詳細内容は、後日学会等でのご報告を予定しております。
また、本調査の内容を踏まえて、ベンチャー企業が陥りやすい状況の実態確認とそれを回避するための支援策を検討することを目的としたアンケ―ト調査を実施する予定です。
KSIIは自律的かつ持続可能なイノベーション創出基盤の整備を通して、産学融合を推進してまいります。